ペット葬は今後どうなっていく?トラブルに対応できるのか
今はペットが家族同然として扱われている時代になりましたよね。ペットの保険、ペットの葬儀など人間と同じように、さまざまなことが保証されています。ペットというよりかは家族の一員として家族に迎え入れられるような時代になりました。
また、日本ではペットの飼育数が子供の総人口を上回ったというデータもあり、ペットに対するサービスも年々増え続けています。さらに、トリマーやペットホテルなども存在する時代になりました。そこで、今回はペットの葬について、今後はどのようになっていくのか、どのような葬儀が行われるのかなど詳しく紹介したいと思います。
●何故ペット葬儀が生まれたのか
これまでにペットが亡くなった場合は、焼却場に運んで焼いてもらうというのが一般的でした。小動物であればそのまま土に埋めるということもできましたが、中型以上になるとそのようなことはできなくなります。ですが、保健所などに持っていくと他の動物たちとまとめて焼かれてしまい、また焼却場に持っていくということが処分という扱いになってしまうので、「かわいそう」と思う飼い主がたくさんいるのです。
今まで大事に一緒に生活してきたペットがこのような扱いになるのはイヤだという人が増えたのでしょう。ペットを家族の一員として考えている人からしたら、それはつらいことだと思います。そんな時代背景からペットの葬儀というサービスが行われるようになったのです。ペットも人と同じように葬儀をしてほしいという需要が高まりました。
●ペット葬儀はどんなことをするの?
まず、業者に連絡して葬儀の内容を決めます。個別火葬か集団火葬か、個別埋葬か集団埋葬、火葬の立会いの有無などを業者と決めていきます。その後迎えに来るまで遺体を家で安置しておき、このとき夏場であればドライアイスなどで冷やします。人間と同じような流れで葬儀をすすめていきます。そして、会場で火葬する場合と火葬車が来る場合があり、火葬車の場合はその場でお別れになり、会場の場合は火葬場まで行きます。火葬の際はペットが使用していたおもちゃや花など一緒に入れることができます。そして、納骨、永代供養などをします。このような流れでペット葬は行われていき、人間の葬儀と同じように行います。
●ペット葬儀が行われることによるトラブル
このように、ペット葬儀はここ10年で一気に加速していきました。ですが、ペットの火葬は法律がなく、法整備が不十分なため、さまざまなトラブルが発生していますし、このままではもっとトラブルが増えていくことでしょう。今ではペットを飼うということは特別なことではなく、むしろ飼う人が増えました。増えるということは、その分、トラブルが増えていくことになるので、その対策を考える必要があると思います。許認可に関しても自治体によっては基準が設けられていますが、看板を掲げてしまえば、だれでもペットの葬儀を開業できるようになっているのです。そのため、悪徳な業者と飼い主とのトラブルが年々増えているそうです。
そして、実際に大きなトラブルになった事件がありました。それは約10年前のことです。それは、動物の遺体の大量放棄です。これは、埼玉で実際に起った事件ですが、火葬の費用を浮かすために、引き取った動物をそのまま投棄していたというものです。これはまれなケースですが、しっかりと火葬されているのかは、よく問題となっており、飼い主も不安になることでしょう。悪徳な業者によっては火葬するといって、実際に火葬していないというケースもないわけではありません。また、ペット葬儀業者は移動火葬車を採用して、火葬炉を備えた車で自宅まで行き、その場で火葬をする業者も増えていきました。
その場でしっかりと火葬してくれるのですが、近隣の迷惑になることから走りながら火葬を行うこともあり、それで本当に火葬が行われているか分からないという不安があります。実際に火葬後に遺骨を調べてみると犬の火葬を依頼したはずなのに、鳥の遺骨が返ってきた、などというトラブルが発生しているようです。自分のペットがきちんと火葬しているか知りたい人は、火葬方法をあらかじめ知っておくことをおすすめします。また、料金に関しても後から追加費用が発生して、実際の値段とまったく違うというトラブルもあるので、料金に関しても最初に調べておくことをおすすめします。
●今後のペット葬は?
今後のペット葬儀の需要はどんどん増えていくことでしょう。ペットの供養を望む飼い主は年々増えていっています。ただ、需要が増える一方で業者も増えていくので、いい加減な業者もでてくることでしょう。法律がまだしっかりと出来ていないので、さまざまなトラブルが増えていくかもしれません。また、個人を対象として1級動物葬祭ディレクターや2級動物葬祭りディレクターといった職種を資格認定する、法人に関しては、火葬場の認定などを行うなど、さまざまなルールを作る予定だそうです。また、環境省では、動物愛護法を改正して、ペット葬祭業者を登録制とする方針なので、トラブルに対応できるようになるそうです。
このように、ペット葬儀の今後について紹介しました。今後も需要が増えていくであろうペット葬儀業者なのですが、しっかりとしたところを選びたいですね。